COLUMN
こんにちは
米シリコンバレー銀行(SVB)が先日経営破綻しました。
SVBは総資産ベースで全米16位の金融機関であり、リーマンショック後では、最大規模の金融機関の破綻となります
SVBの顧客は主に日本で言うところのベンチャー企業または新興企業などの法人でしたが、それらの企業は資金需要が低かったため、SVBは預金の多くで米国債や住宅ローン担保証券(MBS)などの債券を購入していました。
その結果、昨年からのFRBの急速に利上げによる影響で、保有する債券は含み損になっていました。
一方、顧客であるベンチャー企業または新興企業も、金利上昇によって新たな資金調達に苦戦し、それらがSVBからの預金流失に拍車をかけ、SVBは含み損であった債券を売却して現金化しなければならなくなりました。
それが信用不安に繋がり、顧客が相次いで預金を引き出した結果、同行は破綻してしまったのです。
しかし、米国政府が同社の経営権を握り、預金者保護に動いたため、預金は全額保全されるとみられています。
今回の破綻が、今後の利上げ動向に影響を与えるかもしれません
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