COLUMN
こんにちは
本日は、「PPI」という経済用語についてお話したいと思います。
当社の運用レポートや運用報告会でもよく登場する言葉ですが、改めて学んでいきましょう
PPIとは、Producer Price Indexの略称で、生産者物価指数のことです。
物価が上がっているのか、下がっているのかというインフレの度合いを示す指標として使われています。
同じくインフレ率を測る指標として、「CPI(消費者物価指数)」が有名ですが、PPIはこれに先行して物価の動きを表すと言われています。
先行する理由は、「生産者がモノを作る→消費者がモノを買う」という流れがあるからです。
モノを作るための原材料や燃料などの価格が上昇すると、先にPPIが上昇します。
そして、PPIの上昇が販売価格に上乗せされて、CPIが上昇するという流れになります。
したがって、PPIの動きをチェックしておくと、今後CPIがどのように動くか予想することができます。
世界中の多くの中央銀行は、2%の物価安定目標を掲げています。
そのため、物価を測る指標であるCPIやPPIの結果は、金融政策の答え合わせの意味を持ち、その後の金融政策に大きな影響を与えます。
経済指標の意味や関係性が分かると、少しずつニュースの内容や経済の流れを数字で理解することができます。
是非この機会に学んでいきましょう