COLUMN
こんにちは
本日は、「先物取引」についてお話したいと思います。
先物取引とは、将来の売買について現時点で約束する取引のことです。
【先物取引のイメージ】
例えば、あるジュエリーショップに10万円のダイヤモンドの指輪があったとします。
A子さんは、来年のボーナスが入ってきたら買おうと決意しました。
ただし、来年も変わらず10万円で買えるかは分かりません。
ダイヤモンドは価格が日々変動しているため、1年後には価格が上がってしまう可能性があるからです。
そこでA子さんは、ジュエリーショップで1年後、この指輪を10万円で買うことを予約しました。
この時にこの指輪の価格は10万円と決まってしまうので、値上がりの心配はなくなります。
そして1年後、
パターン① 12万円に値上がりしていた場合
指輪は値上がりしていましたが、1年前にこの指輪を10万円で買う予約していたので、
12万円-10万円=2万円で、店頭価格より2万円安く買うことができました。
パターン② 8万円に値下がりしていた場合
指輪は値下がりし、店頭価格8万円で買えるようになっていました。
しかし、1年前に10万円で買う予約していたため、
8万円-10万円=-2万円で、店頭価格より2万円多く支払わなくてはなりませんでした。
これを金融市場で説明すると、パターン①(値上がりしていた場合)では、10万円で買ったものをすぐに売った場合、12万円で売れたので2万円の利益になります。
一方、パターン②(値下がりしていた場合)では、10万円で買ったものを8万円で売ることになるので、2万円の損失となります。
実際、金融市場では、日経平均株価や国債、ゴールド、原油、穀物など様々なものが先物取引で扱われています。
また、ジュエリーショップからすると、来年には価格が下がってしまうかもしれないので、今、10万円で指輪を売ることで、1年後の価格下落リスクを回避したことになります。
先物取引はデリバティブ取引の一種であり、個人投資家がこの取引をするには、相応の知識や経験が必要です。
今回は、先物取引のイメージをお話するに留めましたが、具体的な仕組みについてお知りになりたい方は、参考ページを是非ご覧ください
日本取引所グループHP
https://www.jpx.co.jp/learning/derivatives/futures/index.html