COLUMN
こんにちは![]()
本日は、「CPI」という経済用語についてお話したいと思います。
当社の運用レポートや運用報告会でもよく登場する言葉ですが、改めて学んでいきましょう![]()
CPIとは、Consumer Price Index の略称で、消費者物価指数のことです。
物価が上がっているのか、下がっているのかというインフレの度合いを示す指標として使われています。
日本だけではなく、世界各国で発表されています。
また、同じくインフレ率を示す指標としてPPI(生産者物価指数)もあります。
※PPIについては、「PPIって何?」で解説しています。
※総務省のデータを基に、GOファンド株式会社が作成。
2014年にCPIが大きく上昇していますが、これは消費税が5%から8%に上がったことが大きな要因です。
そのため、実質的な物価上昇は昨年2022年頃から始まっていることが分かります。
先日発表された2023年7月の日本のCPIは3.1%上昇と、11か月連続で3%を上回っており、依然として高い水準で推移しています。
※総務省のデータを基に、GOファンド株式会社が作成。
実は、世界と比べると日本の上昇率は低水準にとどまります。
ただし、諸外国は少しずつインフレ率が鈍化してきているのに対し、日本には低下する兆しが中々見えてこないのが実情です。

値上げ要因も昨年とは少し違ったものになってきています。
2022年は、円安や資源・穀物価格の高騰が値上げの大きな原因でした。
しかし、2023年は賃金上昇への圧力や外国人観光客や個人消費の増加による内需回復が、コスト転嫁される傾向が出始めています。
また、昨年からの度重なる値上げによって消費者側にそれへの抵抗感が薄れ、企業側にも値上げしやすい雰囲気があります。
経済指標は投資をする際に見るだけではなく、私たちの身の回りで起きていることを「数字」として把握するのにも役立ちます。
「何となく物価が上がっている」ではなく、「●%物価が上がっている」と考えられると、漠然とした物価高への不安が少し軽減するかと思います![]()
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