COLUMN
こんにちは
本日は、S&P500とNYダウについてお話したいと思います。
ニュースや新聞などで目にしたことはあっても、それらの中身についてきちんと説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか?
S&P500とは、米国を代表する上場企業の主要500銘柄の時価総額(その企業の規模)を加重平均し、指数化したものです。
S&P500の時価総額合計は、米国株式市場の時価総額のうち約80%をカバーしているので、米国株式市場全体を示しているとも言えます。
NYダウとは、米国の代表企業の主要30銘柄の株価の平均を指数化したものです。
この30銘柄は、必要に応じて入れ替えが行われ、S&P500の構成銘柄の中から選定されます。
S&P500とNYダウの組入上位10銘柄をまとめたものが、以下の表です。
※S&P500の組入上位10銘柄は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスのHP参照(2023年7月7日現在)
※NYダウの組入上位10銘柄は、Bloomberg参照(2023年7月7日現在)
S&P500は時価総額の大きい順に並んでいるため、今勢いのあるIT企業が上位を占めています。
一方、NYダウは株価水準によって算出されるため、一株あたりの株価が高い銘柄が上位を占めており、業種も様々です。
期間:1993年1月~2023年6月(1993年1月末を100として指数化)
出所:Bloombergのデータを基にGOファンド株式会社が作成
この2つは概ね同じ動きをしており、中長期的には右肩上がりに上昇していることが分かります。
期間:1993年1月~2023年6月(1993年1月末を100として指数化)
出所:Bloombergのデータを基にGOファンド株式会社が作成
(注)日経平均株価は、USドルに換算し直してグラフ化しております
S&P500は右肩上がりに上昇しているのに対して、日経平均株価はほぼ横ばいとなっています。
当然値上がりしている日本株の個別銘柄も存在しますが、全体で見ると、人口増加やそれに伴うGDPの伸びの影響を受け、米国株の方が顕著に上昇しています⤴
S&P500とNYダウはどちらも米国を代表する株価指数ですが、両者には銘柄の構成や算出方法などに違いがあります。
また、S&P500が上昇すれば、必ずNYダウも上がるわけではなく、下がる時もあります。
両者の動きに違いが出たときに、「なぜ値動きに違いが出たのか?」を考えてみると面白いのではないでしょうか
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