COLUMN
ここ数か月、GOファンドは非常に好調なパフォーマンスとなっていますが、それ故に「そろそろ株高で怖いから利益確定で出金した方がいいのかな」等のご相談を頂くことが増えてきました。
当ファンドは2022年の歴史的な債券市場の暴落の影響があったものの、2023年以降は毎年プラスリターンを獲得しており、お客さまの9割が含み益、特に最も利益が出ている方に関しては2年弱で+40%以上の大きな利益となっております。
資産運用をしていると、
①損失から回復してきて含み益になったタイミング
②短期的に大きな利益が出たタイミング
大きくわけてこの2つのパターンで、「今の利益を確定させたい」との考えから、利益確定の解約(出金)をされる方が多くなっています。
しかし、この「利益確定」というのは、個別株などへの短期売買において使われる手法であり、ファンド投資や長期投資に対して使うものではありません。
GOファンドは、「ファンド・長期投資において利益確定は必要ない」と考えています。
理由は以下の2つです。
複利とは、運用で得た収益を投資元本にプラスして投資原資として活用し、継続投資することをいいます。
複利の反対を単利といい、これは運用で得た収益を毎回受取り、投資元本のままで運用することをいいます。
下の図は、100万円を年率5%で複利と単利で運用した際の元利合計金額の推移です。
※GOファンド株式会社が作成。
運用を始めて数年は、複利運用と単利運用に大きな差は見られませんが、運用期間が長くなればなるほど、利益に大きな差が生まれてきます。
途中で利益確定を行うと、この複利効果を消してしまうことになるためもったいないのです。
「ここだ!と思うタイミングで売ったけれども、その後更に値上がりしてしまった。売らずにそのまま持っておけばよかった。」
こんな苦い経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
金融市場の動きを予測しながら、売却のタイミングを見極めることはプロでも難しく、売ったことで将来の利益を取り逃してしまう場合があります。
先にも述べた通り、「利益確定」というのは、短期売買において使われるテクニックです。
将来に備えた資産運用では、短い期間の利益を狙うのはなく、世界経済の成長が生み出す長期的なリターンの享受を目指していくもので、特にファンド投資においては、ファンドマネージャーが長期目線で運用しています。
※GOファンド株式会社が作成
長期投資において、利益確定は必要ないとお伝えしました。
それではいつ売却すれば良いのでしょうか?
それは、お金の「使い時」が来たときです。
資金が必要になるケースは人によって様々ですが、たとえば、家の購入やリフォーム、結婚式の費用、定年退職して年金生活になった時などが「使い時」に当てはまるでしょう。
そもそも、銀行預金ではインフレに負けてしまい価値が目減りしていくために、資産運用をしているはずで、使う必要が無いのに、素人の相場観で銀行預金に戻してしまい、次の投資タイミングを図ろうとするのは無謀です。
目先の値動きに捉われることなく、じっくりと腰を据えて資産運用を続けていきましょう。